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平成最後の「おきなわ花と食のフェスティバル2019」が開催

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最終更新日:2019年2月5日

那覇事務所 山神 尭基
 
 1月26日(土)・27日(日)の2日間、那覇市の奥武山公園で、県産農林水産物の消費拡大と生産振興に向けた「おきなわ花と食のフェスティバル2019」(主催:おきなわ花と食のフェスティバル推進本部)が開催された。
 同フェスティバルは、2006年から毎年開催され、今回で14回目の開催となり「地産地消」をテーマに県内を中心に182の企業・団体が出店し、県産の農林水産物やそれらの加工品などの試食販売、食に関する情報の展示等が行われた。
 開催期間中は、初日こそ強風に見舞われたものの、県内の農林水産物や加工品を求めて連日、家族連れや観光客など多くの人で賑わった。また、会場には2日間でのべ約14万人の来場者が訪れた。
 

○開会式

 初日は開会セレモニーが行われ、同フェスティバル推進本部長の大城勉・JAおきなわ理事長から「安全安心で、新鮮な県産農林水産物を通して、沖縄らしい食文化の創造と再発見をしてもらえるイベントとして多くの方々に楽しんでもらいたい」と挨拶があり、その後、沖縄県の玉城知事ら関係者12人によるテープカットが行われた。
写真1 開会式でのテープカット
写真1 開会式でのテープカット

○砂糖に関する知識の情報発信

 沖縄県内の砂糖関係者により、沖縄の方言で「製糖場」を意味する「サーターヤー」と名付けたブースを出展した。その中で、日本分蜜糖工業会と当機構那覇事務所は、消費者向けのパンフレットやパネル、各種砂糖のサンプルなどを活用して糖価調整制度や砂糖の性質に関する内容の展示・説明を行った。また、ルーペを使った砂糖の結晶の観察コーナーでは、子どもを中心に賑わい、「砂糖の結晶が綺麗だった」、「砂糖の結晶がこんな形だと思わなかった」といった様々な感想が寄せられた。
写真2 子供たちの質問に答える職員
写真2 子供たちの質問に答える職員

○黒糖の製造・試食と沖縄県産黒糖の販売

 同じくサーターヤーに出展した沖縄県黒砂糖協同組合は、県内の糖業関係団体の協力を得て、黒糖製造の実演と試食の提供を行った。実演では、簡易圧搾機によるさとうきびの圧搾や、搾った汁を煮詰める工程を間近で見学でき、出来上がった黒糖をその場で試食できるとあって、多くの来場者がその場に足を止めて、出来たての黒糖に舌鼓を打っていた。
 サーターヤーではその他にも、県内の8つの離島で製造されている黒糖の販売や、黒糖を使った綿菓子作りのブースも賑わっていた。

○おわりに

 沖縄に住む人々にとってさとうきびはごく身近なものであり、他の地域に比べれば砂糖の製造や性質に関する知識をもっている方が多いため、価格調整制度や生産者に対する経営安定対策に対する理解は深まりやすいといえる。 今後もこうしたイベントの機会を通して、より多くの皆様に分かりやすく砂糖の特性や価格調整制度の必要性について情報提供を行っていきたい。
写真3 さとうきびの圧搾体験
写真3 さとうきびの圧搾体験
写真4 来場者で賑わう黒糖の試食や販売を行うブース
写真4 来場者で賑わう黒糖の試食や販売を行うブース
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 地方事務所 (担当:那覇事務所)
Tel:098-866-1033