その後、令和元年度情報収集提供業務の重点テーマである「高齢化や人口減少などに伴う労働力問題への対応に関する情報」に関して意見交換を行った。 なかでも生産現場において大きな課題である「担い手確保のために取り組んでいる事例」に関する報告については、出席していただいた各製糖事業者より、様々な取り組み状況の報告があった。
主な意見は以下のとおり。
・新規就農者に対しては、種苗の無償提供や営農指導を行うなどのサポートを行っている。また、退職後に就農した者に対しては、今後、サトウキビ農家の担い手として活躍してもらえるよう、農地の斡旋、農業機械などの貸出も行っている。
・南大東島では、トラクターの自動操舵システムの実証実験が進展しており、新技術を通して担い手確保へ取り組んでいる。
・製糖工場においては、働き方改革に伴いこれまでの二交代制勤務から三交代制勤務へと変更するに当たり人員を増やす必要があるため、設備の省力化、人員の配置などの見直しによって対応できないかコンサルタントを交えて検討を行っている。 島外からの労働力確保として、季節工員向けの宿舎の整備を行う予定である。
各製糖事業者から生産現場における課題を報告
各製糖事業者から新規就農者への取り組みを報告