ゆがふ製糖株式会社で令和1/2年期製糖開始式が催された
最終更新日:2019年12月25日
ゆがふ製糖株式会社(沖縄県うるま市)は、12月23日に令和1/2年期製糖開始式を行い、沖縄本島内で生産されたさとうきびを原料に、12月23日から令和2年3月23日までの93日間の製糖を開始した。
製糖開始式では、同社の大田一代表取締役社長が「今期は、収穫面積の減少や夏場の日照不足など懸念事項もあったが、台風の被害は軽微であり、11月下旬からの気温の低下や乾燥により登熟が進み、糖度は平年以上を見込んでいる。安全作業に徹し、生産者の育てた大切なさとうきびを丁寧に搾り、より多くの砂糖を生産したい。」と意気込みを語った。
ゆがふ製糖株式会社大田社長のあいさつ
また、当機構那覇事務所からは所長の坂西裕介があいさつし、「令和元年産は糖度が高く品質がいいとのことであるが、さらに糖度が上がることを願うとともに、安全な操業とさとうきびのさらなる増産を祈念いたします。」と述べた。
原料を投げ込み安全を祈願する関係者
原料ヤードに高く積まれたさとうきび
当日配布された資料によると、令和1/2年期(令和元年産)の沖縄本島におけるさとうきび生産量は、台風による被害が軽微であったことから作柄は平年並みとなっているものの、収穫面積が2494ヘクタールと前期比で7.5%減少したため、同1.8%減となる12万4021トンを見込んでいる。一方、原料糖の産糖量は、製糖歩留が11.85%と前期比で8.6%増加する見込みであるため、同6.6%増となる1万4696トンを見込んでいる。
また、製糖期間中、工場へ搬入されるさとうきびの量は1日あたり約1500トン、車両延べ台数は同約250台を予定している。
沖縄県内では、12月に入り原料糖を製造する9工場のうち、ゆがふ製糖株式会社を含む5工場が操業を開始し、1月初旬には残る4工場も操業を予定しており、本格的な製糖シーズンが始まる。当機構としても、各工場の安全な操業と搬入計画に基づく順調な操業を祈念している。
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