北海道庁にて「砂糖・でん粉 パネル展」を開催
最終更新日:2016年7月27日
2016年7月
札幌事務所 黒澤 和寛
当事務所は、昨年度に引き続き、北海道との共催により、7月4日(月)から8日(金)までの5日間、北海道庁1階にある道政広報コーナーにて、「砂糖・でん粉 パネル展」を開催した(来場者は5日間の合計で約180名)。
1.パネル展の概要
パネル展の様子
今回のパネル展は、北海道庁の来庁者に対して、砂糖・でん粉に関する「価格調整制度」の周知と砂糖・でん粉の正しい知識の浸透を図るために開催したものである。
砂糖・でん粉に関する「価格調整制度」は、てん菜及びでん粉原料用ばれいしょの再生産の確保や砂糖及びでん粉の安定的な供給の確保などを図る目的で実施しているものであり、会場には、価格調整制度、砂糖およびでん粉の製造工程、種類や用途などに関するパネルを展示し、これに関連したパンフレットを配布するとともに、実物大のてん菜の模型なども展示した。
価格調整制度の説明
また、5日(火)には、道政広報コーナーに隣接する交流広場において、砂糖・でん粉の価格調整制度の紹介を講義形式で行ったほか、砂糖を使った割れにくいシャボン玉作りの簡単な実験を行いながら、砂糖の性質について紹介を行った。
砂糖に関する根強い誤解として、「白い砂糖は漂白しているのではないか」というものがあるが、パネル展を訪れた方の中にもそのような認識をしている方がいたことから、砂糖が白いのは、砂糖以外の不純物を取り除いた結果であることを説明したところ、納得・理解をしていただいた。パネルを使うとともに、対面で丁寧に説明することにより、正しい知識の普及をより一層図ることができたと考えている。
そのほか、来場者からは、価格調整制度や北海道の農業におけるてん菜とでん粉原料用ばれいしょの重要性について、理解が深まったといった感想のほか、「パネル展を子どもたちにも見せてあげたい」「もっといろいろな場所で開催してほしい」「砂糖やでん粉を使った料理の実演を行ってほしい」といった意見や提案が寄せられた。
砂糖及びでん粉原料の一大産地である北海道においても、価格調整制度の認知度向上の余地は大いにあると考えられ、本取組を1つの契機として、今後も価格調整制度の理解浸透を図る中で、砂糖およびでん粉の正しい知識のさらなる普及促進、生産振興・消費拡大の喚起につなげる取組を実施していく必要があるものと思われる。
2.来場者アンケートの結果
パネル展の開催期間中、来場者に対してアンケート調査を実施し、149名から回答を得た。その集計結果を抜粋し、以下に報告する。
○アンケート調査の回収状況
年 代 |
回答数 |
20歳未満 |
0名( 0%) |
20歳代 |
7名( 5%) |
30歳代 |
14名( 9%) |
40歳代 |
29名(19%) |
50歳代 |
51名(34%) |
60歳代 |
32名(21%) |
70歳以上 |
16名(11%) |
合 計 |
149名(100%) |
(1)これまでの砂糖に対するイメージとして当てはまるものを教えてください。
回答数が最も多かったのは、「脳や体のエネルギー源」(回答数:97)であり、次いで「料理に必要な調味料」(回答数:93)のほか、「北海道農業に欠かせない作物」(回答数:69)などのプラスのイメージとしての回答が挙げられた。
マイナスのイメージとして回答が多かったのは、「虫歯の原因」(回答数:75)、「食べると太る」(回答数:69)のほか、「糖尿病の原因」(回答数:34)、「砂糖は漂白されている」(回答数:26)といった回答が挙げられた。
(2)砂糖とでん粉の価格調整制度について、知っていましたか。
価格調整制度の認知度については、「以前から知っていた」が44%である一方、「初めて知った」が54%となっており、原料生産地である北海道においても、まだまだ認知度の拡大余地があることがうかがわれる。
(3)今回のパネルやパンフレットなどを見て、砂糖とでん粉の価格調整制度について 理解が深まりましたか。
「たいへん深まった」が40%、「ある程度深まった」が54%で、合わせて9割を超える回答者が、砂糖とでん粉の価格調整制度への理解が深まったと回答した。
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農畜産業振興機構 地方事務所 (担当:札幌事務所)
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