札幌事務所 黒澤 和寛
(一社)北海道てん菜協会の主催による平成29年度てん菜輸入品種検定試験の現地調査が、7月5日(水)〜6日(木)の2日間行われた。
近年、北海道では夏期に高温傾向になる年が多く、そう根病や褐斑病に罹病しやすい状態や環境にあることから、関係者の間では、高収量・高糖分であることのほか、病気に強い品種への期待が高まっている。
こうしたことから、北海道では、優良品種の効率的な育成・増殖を図るため、国内の試験研究機関での新品種の育成と並行して、さまざまな特徴を持つ海外の品種の中から優良品種候補を選抜することを目的とした「てん菜輸入品種検定試験」が実施されている。
輸入品種が北海道の優良品種として認定されるまでには、予備試験を含めると4年以上を要する(図)。
今年度は、製糖会社3者及び研究機関が導入を検討している10品種候補について、試験が実施されている。