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平成29年度てん菜輸入品種検定試験現地調査について

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最終更新日:2017年7月24日

平成29年7月

札幌事務所 黒澤 和寛

 (一社)北海道てん菜協会の主催による平成29年度てん菜輸入品種検定試験の現地調査が、7月5日(水)〜6日(木)の2日間行われた。
 近年、北海道では夏期に高温傾向になる年が多く、そう根病や褐斑病に罹病しやすい状態や環境にあることから、関係者の間では、高収量・高糖分であることのほか、病気に強い品種への期待が高まっている。
 こうしたことから、北海道では、優良品種の効率的な育成・増殖を図るため、国内の試験研究機関での新品種の育成と並行して、さまざまな特徴を持つ海外の品種の中から優良品種候補を選抜することを目的とした「てん菜輸入品種検定試験」が実施されている。
 輸入品種が北海道の優良品種として認定されるまでには、予備試験を含めると4年以上を要する(図)。
 今年度は、製糖会社3者及び研究機関が導入を検討している10品種候補について、試験が実施されている。

流れ

 現地調査は、当該試験が実施される十勝地域とオホーツク地域の試験ほ場において、関係者間での情報交換および品種選抜を行うために必要な草丈、根重、根中糖分等の生育データを取得することを目的に実施されている。

 当日は、行政、研究機関、製糖会社などの関係者約20名が参加し、(国研)農業・食品産業技術総合研究機構北海道農業研究センター、(地独)北海道立総合研究機構十勝農業試験場、同機構北見農業試験場、日本甜菜製糖(株)、ホクレン農業協同組合連合会および北海道糖業(株)の6カ所の各試験ほ場において、調査並びに情報交換等が行われた。

調査の様子(十勝地域)
調査の様子(十勝地域)

調査の様子(オホーツク地域)
調査の様子(オホーツク地域)

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農畜産業振興機構 地方事務所 (担当:札幌事務所)
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