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「砂糖のひみつ」を実験を通じて体験 −『わくわく夏休み子ども見学デー』−(札幌市)

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最終更新日:2017年8月14日

平成29年8月

札幌事務所 平石 康久
 
 当事務所は、7月27日(木)、28日(金)の2日間、札幌市にある林野庁北海道森林管理局の庁舎内で開催された「わくわく夏休み子ども見学デー」(主催:農林水産省北海道農政事務所、林野庁北海道森林管理局)において、子どもたちやその保護者を対象として砂糖の価格調整制度の役割や必要性、砂糖の特性などについて学んでもらおうと、「砂糖のひみつ」と題した体験型講座(以下「ミニ講座」)を実施した。
 
 今回で6回目となる本見学デーは、多岐に渡る農林水産業の取組を紹介するとともに、普段経験できないさまざまな体験を通じて、農林水産業の役割や国の施策について理解を深めてもらうことを目的に開催されており、2日間で延べ615名の参加があった。

体験コーナーの様子
体験コーナーの様子

 機構が開催したミニ講座(砂糖のひみつ)では、クイズを利用して、砂糖が北海道の畑作物であるてん菜を原料として作られていることや、砂糖が白く見える理由などについて説明を行った。また、水と食器用洗剤に砂糖を混ぜるだけで、砂糖の持つ保水力により割れにくいシャボン玉ができることを実際に体験してもらった。その後に保護者に砂糖の価格調整制度の説明を行った上、わた菓子作り体験を行った。

 砂糖の混ざったシャボン玉を割らずにお手玉のように手の上で弾ませることができると、子ども達からは驚きの声があがり、笑顔が見られた。わた菓子作りでは砂糖だけを使ってわた菓子ができることを体験し、砂糖の持つ自然な甘さを味わってもらうことが出来た。

 ミニ講座終了後、参加した子どもたちから「すごく楽しかった」「また参加したい」「おもしろかった」、保護者から「大変勉強になった」との感想や、砂糖についての質問が講座終了後に寄せられる等、砂糖についての参加者の関心を引くことができたものと思われる。

価格調整制度及び甘味資源作物について説明する様子
価格調整制度及び甘味資源作物について説明する様子

わた菓子作り体験をする子どもたち
わた菓子作り体験をする子どもたち

 また、ミニ講座の合間を利用して、保護者を対象に砂糖の価格調整制度の説明を行い、その理解度を把握するためのアンケートも実施した。その結果は、以下のとおり。   

 回答者は、30歳代と40歳代の女性がほとんどであった。
 ミニ講座に参加して砂糖の価格調整制度への理解が深まったかを尋ねたところ、「たいへん深まった」が35%、「ある程度深まった」が53%という結果であり、参加者の9割近くの方々の理解が深まったという結果が得られた。  

 また、砂糖に対するイメージとしては以下のような結果が得られた。(複数回答含む)

グラフ

 最も回答が多かったのは、「脳や体のエネルギー源」(同:40)、次いで「虫歯の原因」(回答数:38)、「料理に必要な調味料」(同:35)であった。4番目に多かったのは、「食べると太る」(同:30)、次いで「脳や体の疲労回復効果」(同:25)が続いている。
 砂糖に対するマイナスなイメージや誤解である「虫歯の原因」と「食べると太る」が上位に入っていることから、今後、子育て世代へのマイナスイメージを払拭する取組を推進する必要があると思われる。

 今後もこのようなイベントの場を積極的に活用して、子育て世代に対して砂糖の正しい知識の啓蒙を図るとともに、砂糖の価格調整制度の理解浸透に関する取組についても引き続き努力していきたい。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 地方事務所 (担当:札幌事務所)
Tel:011-221-0786