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北海道の製糖工場が平成29年産てん菜の截断を開始                           〜てん菜生産量は前年産を上回る見込み〜

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最終更新日:2017年11月17日

平成29年11月

札幌事務所 黒澤和寛

 北海道の製糖企業各者の8工場において、平成29年度の操業が開始された。 各工場の操業開始日は表のとおりであり、北海道糖業の道南工場で前年同日となった以外は、昨年に比べ操業開始が1日〜7日早くなっている。
 各工場の操業開始が軒並み早まった要因としては、本年は生育期の天候がおおむね順調に推移して、てん菜生産量の増加が見込まれていることなどが挙げられる。

表

てん菜を搬入するトラック(日本甜菜製糖(株)美幌製糖所)
てん菜を搬入するトラック(日本甜菜製糖(株)美幌製糖所)

てん菜で一杯になったビートビン(日本甜菜製糖(株)美幌製糖所)
てん菜で一杯になったビートビン(日本甜菜製糖(株)美幌製糖所)

 北海道農政部生産振興局農産振興課が9月26日に発表した「平成29年産てん菜の生産見込数量(平成29年8月20日現在)」によると、平成29年産のてん菜の作付面積は昨年を下回ったものの、1ヘクタール当たりの収量は、63.3トン(前年産比17.9パーセント増)と平成28年産を大きく上回り、生産量は368万1000トン(同15.4パーセント増)となることが見込まれている。
 また、関係者への聞き取りによると、てん菜の糖分については、生育期の天候がおおむね順調に推移したことから、平成28年産の16.3パーセントを上回ることが見込まれている。
 この結果、平成29年産のてん菜からの産糖量は、前年と比べ大きく増加する見込みであり、平成29年9月付け農林水産省による需給見通しでは61万5千トン(対前年比21.7%増)が見込まれている。
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