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平成29年産てん菜糖の製糖が終了

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最終更新日:2018年6月22日

2018年5月


札幌事務所 小峯 厚  
 
 北海道の製糖企業各社における、平成29年産てん菜糖の製糖は、日本甜菜製糖渇闔コ製糖所が平成30年5月27日に終了したことをもって、すべて終了した。
  各工場の製糖期間は、表のとおりであるが、北海道糖業竃k見製糖所を除くすべての工場において、昨年に比べ製糖延べ日数が長くなっている。これは、平成28年産は、相次ぐ台風の影響による被害が発生し、てん菜の生産量が減少したことに対し、29年産は好天に恵まれ、順調に生育したことで生産量、品質ともに良好となったことが原因であると見られる。
 

表 各製糖工場の製糖期間

 北海道農政部生産振興局農産振興課が「砂糖類・でん粉情報」2018年6月号に掲載した「平成29年産てん菜の生産状況について」によると、平成29年産は、生産者の高齢化等による労働力不足や他作物への転換により、作付面積は減少したものの、10アール当たりの収量が過去10年間で最高となったことで、てん菜の生産量は、対前年比122%の390万トンとなった。また、てん菜の品質が良好であったことから、平均根中糖分についても、17.1%と前年産を0.8ポイント上回った。
 以上のことから、平成29年産てん菜糖の生産量は、豊作であった27年産には及ばないものの、28年産の50万6千トンを大きく上回り、65万7千トンとなった。

      

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