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2011/12年度の砂糖生産、前年度から回復も低水準の見込み(豪州)

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最終更新日:2011年4月20日

2010/11年度の砂糖生産は過去20年で最低の水準

 米国農務省は4月中旬、豪州の砂糖生産について見通しを公表した。これによれば、2010/11年度(7月〜翌6月)の砂糖生産量は、1991/92年度以来過去最低となる370万トン(粗糖換算、前年度比21.3%減)と見込まれる。大幅な減産の要因は、多雨や日照不足によりさとうきびの単収、糖度が落ち込んだことに加え、洪水やサイクロンによる影響で約6万ヘクタールのさとうきびが収穫できなかったことである。
 輸出量も同23.7%減の275万トンと大幅に落ち込む見込みである。豪州の砂糖輸出の約9割を扱うクイーンズランド砂糖公社(QSL)は、大幅な輸出余力の低下を受け、取引先との契約を履行するため、タイやブラジルなど他国から調達した粗糖を輸出量に手当している。

2011/12年度も過去10年の平均を大幅に下回る見込み

 2011/12年度の砂糖生産量は、さとうきび収穫面積が前年度比7.6%増の38万ヘクタールと回復するため同8.1%増の400万トンと見込まれる。しかし依然として、過去10年間の平均(472万トン)を大幅に下回る低水準となる。
 同様に輸出量についても285万トンと過去10年平均値(352万トン)を下回る見込みである。
豪州の砂糖需給の推移
【前田 昌宏 平成23年4月20日発】
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農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:国際調査グループ)
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