米国農務省海外農業局(USDA/FAS)が2018年10月11日に公表した「Grain:World Markets and Trade」によると、2018/19年度の世界のトウモロコシ生産量は、多くの主要生産国で前年を上回ることなどから、前年度比3.3%増の10億6831万トンと見込まれている(表19)。
輸出量は、ブラジルやアルゼンチン、ウクライナが前年度を上回るとの見込みに加え、米国が前月予測から上方修正されたことから、同5.1%増の1億5860万トンと見込まれている。輸入量は、米国産トウモロコシ需要が堅調なメキシコで増加することなどから、同5.1%増の1億5860万トンと見込まれている。
消費量は、世界最大級の消費国である米国や中国で増加する他、牧草の生育状況が悪化しているEUで飼料用トウモロコシの需要が増加することなどから同4.1%増の11億717万トンと見込まれている。
期末在庫は、消費量が生産量をやや上回ることから、同19.6%減の1億5935万トンと前年度を大幅に下回ると見込まれている。
世界の大豆期末在庫量はかなり大きく積み増す見込み
USDA/FASが10月11日に公表した「Oilseeds:World Markets and Trade」によると、2018/19年度の世界の大豆生産量は、主要生産国で増産が見込まれることに加え、前年度に干ばつの影響で減産となったアルゼンチンの反動などにより、前年度比9.5%増の3億6948万トンと見込まれている(表20)。
輸出量は、米国やブラジルでわずかに減少する一方、アルゼンチンで大幅に増加することから、同2.8%増の1億5740万トンと見込まれている。輸入量は、EUやメキシコなどで増加することから、同1.2%増の1億5432万トンと見込まれている。
消費量(搾油仕向け)は、最大消費国である中国で増加することなどから、同4.8%増の3億820万トンと見込まれている。
期末在庫は、ブラジルや中国で減少するものの、米国で前年の2倍に増加することなどから、同13.9%増の1億1004万トンと見込まれている。