米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は2018年12月11日、毎月公表する「Grain:World Markets and Trade」において世界のトウモロコシ需給予測値を更新した。
同レポートによれば、2018/19年度の世界のトウモロコシ生産量は、ブラジルやアルゼンチン、ウクライナで前年度を大幅に上回ることなどから、前年度比2.2%増の10億9991万トンと見込まれている(表21)。
輸出量は、増産が見込まれるウクライナやアルゼンチンなどで前年度を上回ることから、同8.1%増の1億6323万トンと見込まれている。輸入量は、域内生産量の減産が見込まれるEUで増加することなどから、同8.1%増の1億6323万トンと見込まれている。
消費量は、主要消費国である米国や中国をはじめ、EUや南米などでも増加することなどから同4.2%増の11億3131万トンと見込まれている。
期末在庫は、中国や米国で減少することから、同9.2%減の3億880万トンと見込まれている。
2018/19年度のブラジルの大豆輸出量は前年度比6.3%増
USDA/FASが12月11日に公表した「Oilseeds:World Markets and Trade」によると、2018/19年度の世界の大豆生産量は、米国とブラジルをはじめとする主要生産国の生産量が前年を上回ることから、前年度比8.8%増の3億6920万トンと見込まれている(表22)。
輸出量は、中国の報復関税の影響を受けて米国がかなり減少する一方、ブラジルとアルゼンチンが増加することなどから、同1.9%増の1億5609万トンと見込まれている。ただし、アルゼンチンの輸出量は、ブラジルの輸出が堅調なことから、前月の予測値から300万トン引き下げられた。輸入量は、最大の輸入国である中国において米国産大豆の輸入減が見込まれることなどから、同0.7%減の1億5246万トンと見込まれている。
消費量(搾油仕向け)は、中国やアルゼンチンなどで増加することなどから、同4.4%増の3億819万トンと見込まれている。
期末在庫は、米国で前年の2倍以上となることに加え、アルゼンチンでも大幅に増加することなどから同13.9%増の1億1533万トンと見込まれている。