平成30年度「畜産の情報」に関するアンケート調査結果の概要

　当機構では、「畜産の情報」への読者の皆さまの評価を把握するとともに、「畜産の情報」の内容をより充実させるため、アンケート調査を実施しています。このほどその結果を取りまとめましたので、次の通り概要を紹介します。
 

1．調査の概要

　平成30年10〜11月に「畜産の情報」の全ての配布先に対して、調査票の郵送・筆記方式により行いました（アンケートの配布部数、回答数、回収率は下表の通り）。

   

2．結果の概要

（1）　「畜産の情報」への評価
　「畜産の情報」への評価（5段階）は、「満足」が34%、「ほぼ満足」が50%、「普通」が15%となりました。また、5段階評価の評点の平均値は4.2でした。
   

（2）　情報の充実度、読みやすさ、分かりやすさなど総合的な評価
　よく見られている記事について、情報の充実度、読みやすさ、分かりやすさなど、ご記入いただいたご意見のうち、主なものを整理すると次の通りでした。

○誌面全般に関すること
・正確かつ専門的な情報が網羅的に掲載されており、資料性が高いと評価している。
・誌面構成が五つのセクションに分かれており、通読したり、興味がある所だけを読んだりと、便利な使い方ができる。
・文字の大きさも読みやすく編集され、特に図表はカラフルで理解しやすく、文字と図表のバランスも良く、読みやすい。
・畜産関係の制度は消費者、耕種部門の方々には分かりづらいので、ていねいな記述をお願いします。
・国内だけでなく、さまざまな国の畜産の情勢を知ることができるので、仕事にとても役に立っている。

○図表・写真に関すること
・文章（文字）よりも、直感的に理解できる画像や図表などを活用して、一見して分かりやすい記事をより多くして欲しい。
・全体的には満足しているが、図表を見やすく大きくすれば、より良くなると思われる。
・見やすく、わかりやすい図表や写真が多くて良いので、今後も継続して欲しい。
・写真、表、図などが少なく文章が長く理解するのに時間がかかるため、改善してほしい。
・写真のサイズが一律なので、強調したい写真や撮影対象が細かいものは鮮明になるように掲載サイズを大きくしてもよいのではないか。

○需給動向について
・内外の需給動向はALICにしか掲載されない情報なので、これからも充実していって欲しい。
・需給動向は必ず利用する必要性の高い情報で、その中でも、各畜種の需給・供給動向は非常に役立っている。
・需給動向は、国内・海外の状況がわかりやすいので直近の情勢を把握するのに役立っている。
・国内の需要動向の記事を、今後の推移予測や商談時の材料、購買価格判断などに活用している。
・国内外の需給動向を参考にして、今後の畜産の方向性を考え、企業活動に役立てている。

○調査・報告、海外情報について
・国内乳製品全般に関する需給状況や流通実態などの調査結果を詳細に掲載して欲しい。
・国内での新たな畜産振興策（各地）を詳細に調査されている点が、高く評価できると思われる。
・欧米の家畜飼養の最先端の技術や、成長著しい中国をはじめとするアジアの畜産の実情を活写する調査、報告を期待します。
・採卵鶏に関する情報が少ないので、もっと掲載してほしい。
・グラフはかえって読みづらいので、調査場所の写真を充実してほしい。


（3）　今後掲載を希望する記事
　今後、「畜産の情報」に掲載してほしい記事について、ご記入いただいたご意見のうち、主なものを整理すると次の通りでした。
・畜産経営に関する情報や話題　(成功事例、改善事例、地域別の情報、人手不足対策など）
・TPPやEPA、TAG交渉など畜産の直面する国内外の情勢
・畜産に関する新技術情報　（スマート農業、ET生産、搾乳ロボット、ドローンやGPSの活用、ITやAIの活用など）
・国内優良事例の紹介　（クラウドシステム、畜産GAP、和牛肥育技術、IoT、畜産クラスター、組織・地域での取り組みなど）
・アニマルウェルフェアに関する情報　（国内外の取り組みや現状、普及の可能性、生体輸送時の留意点など）

　当機構では、アンケート調査の結果を踏まえ、より充実した情報提供に努めてまいります。
なお、「畜産の情報」の記事のほか、統計情報や海外のトピックスについては、ホームページでも公表しておりますので、そちらも併せてご利用ください。

https://www.alic.go.jp/livestock/index.html