2019年の輸出量は減少の見込み
米国農務省海外農業局(USDA/FAS)によると、2019年のウルグアイの牛肉生産量は、生体牛輸出の増加によると畜頭数の減少などにより、前年比7.0%減の53万5000トン(枝肉重量ベース)と予測されている(図12)。また、輸出量は、ウルグアイの生産量の約8割が輸出に仕向けられており、生産量の減少が輸出に大きく影響を与えること、加えて、競合するアルゼンチンやブラジルにおける現地通貨安の影響で、ウルグアイ産牛肉の価格競争力が低下していることなどから、同5.7%減の41万5000トン(枝肉重量ベース)とみられている。
対日牛肉輸出がついに解禁
農林水産省は2月7日、16カ所のウルグアイの牛肉輸出施設を対日輸出施設として認定し、官報に掲載した。2018年3月22日に政府間合意、11月27日に衛生条件の締結に至っていたが、今回の施設認定を受け、正式に対日輸出が開始されることになった。
今回輸出認定された施設は表6の通りである。ブラジル大手牛肉輸出企業であるMarfrig社やMinerva社、ウルグアイ国内資本の企業に加え、日本企業が資本であり、ウルグアイ最大のパッカーであるBREEDER&PACKERS URUGUAYも認定された。
(調査情報部 佐藤 宏樹)