当JAでは、3年後には酪農家戸数が102戸と減少するものの、生乳生産量を9万8000トン、1戸当たり乳量を1000トンと見込んでおり、この目標に向けて日々活動してまいります。
また、地域農業を改めて再生・構築するためには何が必要なのか、それが大きな課題といえます。 立派な経営をしていたとしても、その地域に病院がない、学校がない、コンビニエンスストアがない、 娯楽がないということでは次の世代にバトンタッチできないと考えるのが普通ではないでしょうか。農 村は一度衰退すると再構築することが非常に難しいので、地域を守るとともに活性化させるための取り組みを検討、展開していきます。
家族経営には効率的かつ省力的な経営が求められ、必然的に作業の外部化を行う必要があることから分業型経営とも呼ばれます。当JAには育成牧場があり、約4400頭預託されています。農家は生後3日から預託することが可能で、分娩2カ月前に戻されます。今後も家族経営支援に向けた、労働補完体制の充実とアウトソーシングによる労働効率の向上を図っていきます。
昨今の国際化の進展に対応する競争力の強化がわれわれには求められています。安価な農産物が輸入されても、「食料だけは自分たちの力で確保しようではないか」といった気概が必要なのではないでしょうか。全て輸入品に頼ったり、置き換わったりすれば国の一部を形成する地域社会は崩壊することになるでしょう。今後、さらに厳しい状況に置かれたとしても、自分たちは必ず生き残ってやるという意気込みで日々活動しております。「チャレンジしないのは最大の失敗」というのが私の哲学です。これからも持ち前のリーダーシップを発揮して、地域のために貢献してまいります。
〔永峰代表理事組合長のインタビューを基に調査情報部企画情報グループが構成〕
(プロフィール)
昭和33年 北海道紋別市生まれ
52年 酪農学園・機農高校卒業
53年 芽室町鈴木重雄牧場で1年間実習後、就農
平成10年 旧上渚滑農協理事
17年 オホーツクはまなす理事
23年4月 同代表理事組合長