米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は2019年5月10日、2019/20年度(9月〜翌8月)の米国の主要農作物需給見通しを公表した。このうち、米国のトウモロコシ需給見通しは、次の通りである。
生産量は、単収が前年度を下回るものの、収穫面積が前年度をやや上回ることから、前年度比4.2%増の150億3000万ブッシェル(3億8176万トン(注))と見込まれている(表19)。
消費量は、飼料等向け、エタノール向けをはじめとする食品・種子・その他工業向けのいずれも増加することから、同1.6%増の124億ブッシェル(3億150万トン)と見込まれている。
輸出量は、増加が見込まれているブラジル産、アルゼンチン産との競合の影響により、同1.1%減の22億7500万ブッシェル(5779万トン)と見込まれている。
期末在庫は、生産量の増加および輸出量の減少見込みの影響により、同18.6%増の24億8500万ブッシェル(6312万トン)と、大幅な増加が見込まれている。
また、生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり3.30米ドル(1キログラム当たり14.3円:1米ドル= 110円)と見込まれている。
(注)1ブッシェルを25.4キログラムとしてALICが換算。
(調査情報部 藤原 琢也)