1 令和元年5月の牛肉生産量(部分肉ベース)は、2万5719トン(前年同月比2.6%減)と前年同月をわずかに下回った。品種別では、和牛は1万1416トン(同1.4%増)と前年同月をわずかに上回った一方、交雑種は6787トン(同6.0%減)と前年同月をかなりの程度下回り、乳用種は7159トン(同5.5%減)と16カ月連続で前年同月を下回った(図1)。
なお、過去5カ年の5月の平均生産量と比べると、全体ではわずかに下回る結果(1.2%減)となった。
2 5月の輸入量は、冷蔵品は2万3102トン(同7.2%減)とかなりの程度、冷凍品は2万5400トン(同13.0%減)とかなり大きく、いずれも前年同月を下回った。このため、全体では4万8563トン(同10.3%減)と前年同月をかなり大きく下回った(図2、3)。
なお、過去5カ年の5月の平均輸入量と比べると、冷蔵品はかなり大きく上回った(14.3%増)一方、冷凍品はかなりの程度下回る結果(8.4%減)となった。
3 5月の牛肉の家計消費量(全国1人当たり)は、189グラム(同3.5%増)と前年同月をやや上回った。
また、5月の外食産業の売上高は、全体が前年同月をやや上回る(前年同月比3.1%増)中で、ファーストフード洋風が同4.2%増、ファーストフード和風が同4.9%増、ファミリーレストラン焼き肉が同6.3%増といずれも前年同月を上回った(総務省「家計調査」、日本フードサービス協会「外食産業市場動向調査」)。
4 5月の推定期末在庫量は、11万9759トン(同14.9%増)と11カ月連続で前年同月を上回った。このうち、輸入品は11万1003トン(同16.2%増)と前年同月を大幅に上回った(図4)。
推定出回り量は、7万1450トン(同4.1%減)と前年同月をやや下回った。このうち、国産品は2万6094トン(同1.2%減)とわずかに、輸入品は4万5356トン(同5.7%減)とやや、いずれも前年同月を下回った(図5)。
(畜産振興部 河村 侑紀)