1 令和元年9月の豚肉生産量(部分肉ベース)は6万8819トン(前年同月比1.7%増)と前年同月をわずかに上回った。
なお、過去5カ年の9月の平均生産量と比べると、やや下回る結果(3.2%減)となった(図6)。
2 9月の輸入量は、冷蔵品は、前年の台風21号に伴う倉庫の浸水被害や通関遅延により前年同月の輸入量が少なかったものの、現地の相場高に加え、輸入業者の買い付け時の国内需要が低調だったことから、2万9335トン(同3.6%減)と前年同月をやや下回った。一方、冷凍品は、台風21号の影響で輸入量が少なかったことに加え、先高を見越した輸入業者の買い付けの増加により、4万8790トン(同26.6%増)と前年同月を大幅に上回った。この結果、全体では7万8125トン(同13.3%増)と前年同月をかなり大きく上回った(図7、8)。
なお、過去5カ年の9月の平均輸入量と比べると、冷蔵品はわずかに、冷凍品は大幅に、いずれも上回る結果(冷蔵品1.9%増、冷凍品23.5%増)となった。
3 9月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、574グラム(同3.9%減)と前年同月をやや下回った。
4 9月の推定期末在庫量は、21万8205トン(同30.2%増)と前年同月を大幅に上回った。このうち、輸入品は19万7854トン(同32.3%増)と前年同月を大幅に上回った(図9)。
推定出回り量は、14万9424トン(同3.0%増)と前年同月をやや上回った。このうち、国産品は6万9025トン(同1.8%増)とわずかに、輸入品は8万399トン(同4.0%増)とやや、いずれも前年同月を上回った(図10)。
(畜産振興部 岩井 椿)