米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は2019年10月10日、2019/20年度(9月〜翌8月)の米国の主要農作物需給見通しを公表した。このうち、米国のトウモロコシ需給見通しは、次の通りである。
生産量は、収穫期に差し掛かっている時期であるが、今月の予測では、収穫面積の減少に伴い前回よりも下方修正され、前年度比4.4%減の137億7900万ブッシェル(3億4999万トン
(注))と予測されている(表23)。なお、単収は前回よりも上方修正され、1エーカー当たり168.4ブッシェルと見込まれている。
消費量は、飼料等向けが前回よりも上方修正されたものの、同2.4%減の121億1500万ブッシェル(3億772万トン)と予測されている。
輸出量は、生産量の減少や米国産の価格競争力の低下に伴い前回よりも下方修正され、同8.0%減の19億ブッシェル(4826万トン)と予測されている。
期末在庫は、期首在庫や生産量が減少したことに伴い、同8.8%減の19億2900万ブッシェル(4900万トン)と、かなりの程度取り崩される見込みとなっている。
生産者平均販売価格は前回よりも上方修正され、1ブッシェル当たり3.80米ドル(1キログラム当たり16.3円:1米ドル=109円)と見込まれている。
(注) 1ブッシェルを25.4キログラムとしてALICが換算。
(調査情報部 山口 真功)