2018年の世界の牛肉生産量は、7127万トン(枝肉換算ベース、FAO Food Outlook、2019年11月)と見込まれる。主要生産国(国別データは米国農務省)は、米国(1226万トン)、EU28カ国(800万トン)などの先進国のほかに、ブラジル(990万トン)、中国(644万トン)、インド(427万トン、水牛肉を含む)、アルゼンチン(305万トン)といった新興国である。牛肉消費量は、米国が世界最大の消費国であるが、EU、アルゼンチン、インドなどの国々も生産とともに消費が増加している。牛肉輸出量は、ブラジル(208万トン)、豪州(166万トン)、インド(156万トン)の順に多い。また、日本への輸出割合が高い米国や豪州、ニュージーランド(63万トン)の3カ国で全輸出量の約3割を占める。