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国内の需給動向【豚肉】 畜産の情報 2020年1月号

元年10月の豚肉生産量、前年同月比3.6%減

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1 令和元年10月の豚肉生産量(部分肉ベース)は、7万9112トン(前年同月比3.6%減)と前年同月をやや下回った。
 なお、過去5カ年の10月の平均生産量と比べると、わずかに上回る結果(1.1%増)となった(図6)。


 
2 10月の輸入量は、冷蔵品は、堅調な需要を背景に輸入業者が買い付けを増やしたことなどから3万6693トン(同2.7%増)と前年同月をわずかに上回った。一方、冷凍品は、前年の輸入量が9月の台風21号による通関遅延の反動により多かったことなどから、4万7247トン(同2.1%減)と前年同月をわずかに下回った。この結果、全体では8万3940トンと前年同月並みとなった(図7、8)。




 
  なお、過去5カ年の10月の平均輸入量と比べると、冷蔵品は大幅に上回り、冷凍品はやや下回る結果(冷蔵品16.1%増、冷凍品5.5%減)となった。

3 10月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、611グラム(同1.1%減)と、前年同月をわずかに下回った。

4 10月の推定期末在庫量は、21万8968トン(同32.0%増)と前年同月を大幅に上回った。このうち、輸入品は、足元の消費が低調な中、中国におけるASFの影響により、輸入先の豚肉相場が上昇していることを踏まえ、輸入業者が先々の必要量を早めに確保するために輸入を増やしたことにより19万8840トン(同34.6%増)と前年同月を大幅に上回った(図9)。


 
 推定出回り量は、16万2201トン(同3.2%減)と前年同月をやや下回った。このうち、国産品は7万9247トン(同3.2%減)、輸入品は8万2954トン(同3.3%減)といずれも前年同月をやや下回った(図10)。


 
(畜産振興部 岩井 椿)