米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は2019年11月8日、2019/20年度(9月〜翌8月)の米国の主要農作物需給見通しを公表した。このうち、米国のトウモロコシ需給見通しは、次の通りである。
生産量は、天候の影響により平年より収穫期が遅れているが、11月の予測では、単収の減少に伴い前回よりも下方修正され、前年度比5.3%減の136億6100万ブッシェル(3億4699万トン
(注))と予測されている(表12)。なお、単収は前回よりも1エーカー当たり1.4ブッシェル引き下げられ、167.0ブッシェルと予測されている。
消費量は、飼料等向けが前回よりも下方修正され、同2.8%減の120億6500万ブッシェル(3億645万トン)と予測されている。
輸出量は、シーズン当初の販売と船積みが通常のペースより遅かったことを反映して、同10.4%減の18億5000万ブッシェル(4699万トン)と予測されている。
期末在庫は、消費量が減少するものの、期首在庫が前年より少なく、また生産量が減少したことから、同9.6%減の19億1000万ブッシェル(4851万トン)と、かなりの程度取り崩されると予測されている。
生産者平均販売価格は前回よりも上方修正され、1ブッシェル当たり3.85米ドル(1キログラム当たり16.8円:1米ドル=111円)と予測されている。
注:1ブッシェルを25.4キログラムとしてALICが換算。
(調査情報部 井田 俊二)