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国内の需給動向【豚肉】 畜産の情報 2020年3月号

元年12月の豚肉生産量、前年同月比2.0%増

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1 令和元年12月の豚肉生産量(部分肉ベース)は、8万884トン(前年同月比2.0%増)と前年同月をわずかに上回った(図6)。
 
 
 なお、過去5カ年の12月の平均生産量との比較でも、わずかに上回る結果(1.2%増)となった。

2 12月の輸入量は、冷蔵品は、買い付け時の国内需要が低調だったことなどから3万4429トン(同2.6%減)と前年同月をわずかに下回った(図7)。冷凍品は、TPP11および日EU・EPAの発効を見据えた通関保留により輸入量が少なかった平成30年12月に続き、令和元年12月においても日米貿易協定の発効を見据えた通関保留があったことから、3万7835トン(同0.1%増)と前年同月並みとなった(図8)。この結果、全体では7万2264トン(同1.2%減)と前年同月をわずかに下回った。
 

 
 
 なお、過去5カ年の12月の平均輸入量との比較では、冷蔵品はかなりの程度上回り、冷凍品はわずかに下回る結果(冷蔵品6.8%増、冷凍品2.0%減)となった。

3 12月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、636グラム(同2.4%減)と、前年同月をわずかに下回った。

4 12月の推定期末在庫量は、20万2275トン(同26.1%増)と前年同月を大幅に上回った。このうち、輸入品は、中国でのASF(アフリカ豚熱)発生による供給国の豚肉相場の先高感から、輸入量が増加傾向で推移する中、18万1469トン(同28.7%増)と前年同月を大幅に上回った(図9)。
 
 
 推定出回り量は、16万3753トン(同5.3%増)と前年同月をやや上回った。このうち、国産品は8万1783トン(同4.4%増)とやや、輸入品は8万1970トン(同6.2%増)とかなりの程度、いずれも前年同月を上回った(図10)。
 
 
(畜産振興部 岩井 椿)