米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は2020年1月10日、2019/20年度(9月〜翌8月)の米国の主要農作物需給見通しを公表した。このうち、米国のトウモロコシ需給見通しは次の通りである。
生産量は、収穫面積が減少するものの単収が増加し、前回よりわずかに上方修正され、全体では前年度比4.5%減の136億9200万ブッシェル(3億4778万トン
(注))と予測されている(表20)。
消費量は、飼料等向けが前回より上方修正された。この結果、飼料等向け消費量は、前年度比1.7%増と前年度実績を上回った。全体では同0.6%増の122億9500万ブッシェル(3億1229万トン)と予測されている。
輸出量は、12月を通じて船積みが通常のペースより遅かったことなどから前回より下方修正され、前年度比14.0%減の17億7500万ブッシェル(4509万トン)とかなり大きく減少すると予測されている。
期末在庫は、生産量の減少等を反映して、前年度比14.8%減の18億9200万ブッシェル(4806万トン)と予測されている。
生産者平均販売価格は前回と変わらず、1ブッシェル当たり3.85米ドル(1キログラム当たり16.7円:1米ドル=110円)と予測されている。
(注) 1ブッシェルを25.4キログラムとしてALICが換算。
(調査情報部 井田 俊二)