米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は2020年3月10日、2019/20年度(9月〜翌8月)の米国の主要農作物需給見通しを公表した。このうち、米国のトウモロコシ需給見通しは次の通りである。
生産量は、前回予測と修正なく、単収の減少などにより前年度比4.5%減の136億9200万ブッシェル(3億4778万トン
(注))と予測されている(表15)。
消費量は、前回と変わらず、飼料等向けを中心に増加し、同1.0%増の123億4500万ブッシェル(3億1356万トン)と予測されている。
輸出量は、積荷のペースが遅いことから前回まで下方修正されていたが、今回は前回と変わらず、同16.5%減の17億2500万ブッシェル(4382万トン)と予測されている。
期末在庫は、前回と変わらず、生産量の減少等を反映して、前年度比14.8%減の18億9200万ブッシェル(4806万トン)と予測されている。
また、生産者平均販売価格は、1ブッシェル当たり0.05米ドル(1キログラム当たり0.2円:1米ドル=110円)下方修正され、同3.80米ドル(1キログラム当たり16.7円)と予測されている。
(注)1ブッシェルを25.4キログラムとしてALICが換算。
(調査情報部 井田 俊二)