1 令和2年2月の豚肉生産量(部分肉ベース)は、7万3425トン(前年同月比1.1%増)と前年同月をわずかに上回った(図6)。
なお、過去5カ年の2月の平均生産量との比較でも、わずかに上回る結果(1.7%増)となった。
2 2月の輸入量は、冷蔵品は、買い付け時の現地の相場安などにより、3万4990トン(同17.3%増)と同月を大幅に上回った(図7)。一方、冷凍品は、前年において日EU・EPAの発効を見据えて通関が1月から2月に繰り延べされ、前年同月の輸入量が多かったことから、3万1997トン(同38.2%減)と前年同月を大幅に下回った(図8)。この結果、全体では6万6987トン(同17.9%減)と前年同月を大幅に下回った。
なお、過去5カ年の2月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は大幅に上回り、冷凍品は大幅に下回る結果(冷蔵品27.5%増、冷凍品19.3%減)となった。
3 2月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、611グラム(同6.3%増)と、前年同月をかなりの程度上回った(総務省「家計調査」)。
4 2月の推定期末在庫量は、20万8119トン(同24.7%増)と前年同月を大幅に上回った(図9)。このうち、輸入品は、中国でのASF(アフリカ豚熱)発生による供給国の豚肉相場の先高感から、輸入量が増加傾向で推移する中、18万5042トン(同25.8%増)と前年同月を大幅に上回った。
推定出回り量は、14万1397トン(同6.4%減)と前年同月をかなりの程度下回った(図10)。このうち、国産品は7万1714トン(同0.9%減)とわずかに、輸入品は6万9683トン(同11.6%減)とかなり大きく、いずれも前年同月を下回った。
(畜産振興部 岩井 椿)