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国内の需給動向【豚肉】 畜産の情報 2020年6月号

2年3月の豚肉生産量、前年同月比7.4%増

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 1 令和2年3月の豚肉生産量(部分肉ベース)は、7万9535トン(前年同月比7.4%増)と前年同月をかなりの程度上回った(図6)。
 
 
 なお、過去5カ年の3月の平均生産量との比較でも、3.2%増とやや上回る結果となった。

2  3月の輸入量は、冷蔵品は、底堅い需要に加え、カナダ産の入船遅れにより一部通関が2月から3月に繰り越されたことなどから、3万5452トン(同3.9%増)と前年同月をやや上回った(図7)。一方、冷凍品は、輸入業者の買い付け時の現地相場高および国内在庫の積み増しなどにより、3万2175トン(同6.7%減)と前年同月をかなりの程度下回った(図8)。この結果、全体では6万7628トン(同1.4%減)と前年同月をわずかに下回った。
 

 
 

 
 なお、過去5カ年の3月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は7.0%増とかなりの程度上回り、冷凍品は19.3%減と大幅に下回る結果となった。

3  3月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、691グラム(同9.3%増)と、前年同月をかなりの程度上回った(総務省「家計調査」)。これは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大による外出の自粛に伴う外食需要の減退などによるものとみられる。

4  3月の推定期末在庫量は、21万137トン(同26.2%増)と前年同月を大幅に上回った(図9)。このうち、輸入品は、中国でのASF(アフリカ豚熱)発生による供給国の豚肉相場の先高感から、輸入量が増加傾向で推移する中、18万5075トン(同27.4%増)と前年同月を大幅に上回った。
 
 
 推定出回り量は、14万5072トン(同1.4%増)と前年同月をわずかに上回った(図10)。このうち、国産品は7万7478トン(同6.7%増)と前年同月をかなりの程度上回り、輸入品は6万7595トン(同4.0%減)と前年同月をやや下回った。
 
 
(畜産振興部 岩井 椿)