1 令和2年3月の鶏肉生産量は、好調な需要を背景に、13万9107トン(前年同月比2.4%増)と前年同月をわずかに上回った(図11)。
なお、過去5カ年の3月の平均生産量との比較でも、4.9%増とやや上回る結果となった。
2 3月の輸入量は、前年同月の輸入量が、在庫水準が高かったことから少なかったことに加え、ブラジル産の入船遅れにより、一部通関が2月から3月に繰り延べされたことなどから、4万6695トン(同18.1%増)と前年同月を大幅に上回った(図12)。
なお、過去5カ年の3月の平均輸入量との比較でも、17.4%増と前年同月を大幅に上回る結果となった。
3 3月の鶏肉の家計消費量(全国1人当たり)は、546グラム(同13.6%増)と前年同月をかなり大きく上回った(総務省「家計調査」)。これは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大による外出の自粛に伴う外食需要の減退などによるものとみられる。
4 3月の推定期末在庫量は、17万447トン(同11.9%増)と前年同月をかなり大きく上回った(図13)。このうち、輸入品は13万9326トン(同11.7%増)と前年同月をかなり大きく上回った。
推定出回り量は、18万3065トン(同0.6%増)と前年同月をわずかに上回った(図14)。このうち、国産品は13万7766トン(同0.6%増)、輸入品は4万5299トン(同0.9%増)と、ともに前年同月をわずかに上回った。
(畜産振興部 前田 絵梨)