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国内の需給動向【豚肉】 畜産の情報 2020年11月号

2年8月の豚肉生産量、前年同月比0.6%増

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1 令和2年8月の豚肉生産量(部分肉ベース)は、6万8179トン(前年同月比0.6%増)と前年同月をわずかに上回った(図6)。
 なお、過去5カ年の8月の平均生産量との比較では、0.7%減とわずかに下回る結果となった。
 
  
2 8月の輸入量は、冷蔵品は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染防止対策の影響で北米工場の従業員の作業効率が低下していたことなどから、3万1271トン(同12.5%減)と前年同月をかなり大きく下回った(図7)。冷凍品は、国内の在庫が高い水準にあることに加え、前年の輸入量が中国におけるASF(アフリカ豚熱)の影響による先高感で多かったことなどから、3万7160トン(同24.5%減)と前年同月を大幅に下回った(図8)。この結果、全体では6万8431トン(同19.5%減)と前年同月を大幅に下回った。なお、過去5カ年の8月の平均輸入量との比較でも、冷蔵品は5.5%減とやや、冷凍品は14.0%減とかなり大きく、いずれも下回る結果となった。




 
3 8月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、COVID-19の影響による内食需要の増加から、619グラム(同12.5%増)と前年同月をかなり大きく上回った(総務省「家計調査」)。
 
4 8月の推定期末在庫は、22万847トン(同0.0%)と前年同月並みとなった(図9)。このうち輸入品は、20万507トン(同0.2%増)と前年同月並みとなった。
 


 
 推定出回り量は14万1115トン(同3.5%減)と前年同月をやや下回った(図10)。このうち、国産品は6万9117トン(同0.3%増)と前年同月並みとなった一方、輸入品は7万1998トン(同7.0%減)と前年同月をかなりの程度下回った。
 

(畜産振興部 岩井 椿)