1 令和2年8月の鶏肉生産量は、12万9026トン(前年同月比0.9%減)と前年同月をわずかに下回った(図11)。
なお、過去5カ年の8月の平均生産量との比較では、好調な需要を背景に、4.0%増とやや上回る結果となった。
2 8月の輸入量は、外食需要が回復していない中で在庫が高い水準で推移していることからいずれの主要な輸入先国からの輸入量も減少し、4万313トン(同20.2%減)と前年同月を大幅に下回った(図12)。
なお、過去5カ年の8月の平均輸入量との比較でも、18.2%減と大幅に下回る結果となった。
3 8月の鶏肉の家計消費量(全国1人当たり)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による内食需要の増加から、499グラム(同18.8%増)と前年同月を大幅に上回った(総務省「家計調査」)。
4 8月の推定期末在庫は、16万7132トン(同6.5%増)と前年同月をかなりの程度上回った(図13)。このうち、輸入品は13万9153トン(同8.5%増)と前年同月をかなりの程度上回った一方、国産品は2万7979トン(同2.6%減)と前年同月をわずかに下回った。
推定出回り量は、17万2356トン(同4.4%減)と前年同月をやや下回った(図14)。このうち、国産品は13万569トン(同0.0%増)と前年同月並みとなった一方、輸入品は4万1787トン(同16.2%減)と前年同月を大幅に下回った。
(畜産振興部 前田 絵梨)