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2019年の世界の牛肉生産量は、7261万トン(枝肉換算ベース、FAO Food Outlook、2020年6月)と見込まれる。主要生産国(国別データは米国農務省)は、米国(1238万トン)、EU(790万トン)などの先進国のほかに、ブラジル(1020万トン)、中国(667万トン)、インド(431万トン、水牛肉を含む)、アルゼンチン(312万トン)といった新興国である。牛肉消費量は、米国が世界最大の消費国であるが、EU、アルゼンチン、インドなどの国々も生産とともに消費が増加している。牛肉輸出量は、ブラジル(231万トン)、豪州(174万トン)、インド(149万トン)の順に多い。また、日本への輸出割合が高い米国や豪州、ニュージーランド(62万トン)の3カ国で全輸出量の約3割を占める。
2019年の世界の鶏肉生産量は、1億3358万トン(骨付き換算ベース、FAO Food Outlook、2020年6月)と見込まれる。主要生産国(国別データは米国農務省)は、米国(1994万トン)であり、これにブラジル(1369万トン)、中国(1375万トン)と続く。このほか、EU(1246万トン)、タイ(330万トン)、メキシコ(360万トン)などで増加している。鶏肉消費量は、米国が最大であり、中国(139万トン)、ブラジル(987万トン)なども増加している。鶏肉輸出量は、ブラジル(383万トン)、米国(326万トン)、EU(155万トン)、タイ(88万トン)の順に多く、ブラジルと米国で世界の輸出量の約6割を占める。
2019年の世界の生乳生産量(水牛乳含む)は、8億5184万トン(FAO Food Outlook、2020年6月)と見込まれる。主要生産国(国別データは米国農務省)は、インド(1億9420万トン)、EU(1億6000万トン)、米国(9916万トン)などであるが、インドは水牛乳が生乳生産量の約5割を占める。地域別にみると、最近では、アジアや南米の生乳生産量の増加が著しい。2019年の貿易量(輸出量・生乳換算)は7674万トンと見込まれ、その貿易率は9.0%と穀物や砂糖、牛肉、家きん肉などと比べて低い。主要輸出国(地域)は、EU、ニュージーランド、米国、豪州などである。