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国内の需給動向【豚肉】 畜産の情報 2021年1月号

2年10月の豚肉生産量、前年同月比1.3%増

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1 令和2年10月の豚肉生産量(部分肉ベース)は、8万156トン(前年同月比1.3%増)と前年同月をわずかに上回った(図6)。
 なお、過去5カ年の10月の平均生産量との比較でも、2.2%増とわずかに上回る結果となった。

 
2 10月の輸入量は、冷蔵品は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により北米工場の作業効率が低下していることに加え、北米からの入船遅れが発生していたことなどから、3万5064トン(同4.4%減)と前年同月をやや下回った(図7)。冷凍品は、国内の在庫が高い水準にあることに加え、ドイツで発生したアフリカ豚熱の影響により欧州の輸出向けの豚肉相場が高騰していたこと、また、前年の輸入量が中国におけるアフリカ豚熱の影響による先高を見越して多かったことなどから、3万7351トン(同20.9%減)と前年同月を大幅に下回った(図8)。この結果、全体では7万2415トン(同13.7%減)と前年同月をかなり大きく下回った。
 なお、過去5カ年の10月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は5.8%増とやや上回り、冷凍品は17.5%減と大幅に下回る結果となった。
 



3 10月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、COVID-19の影響により内食需要が拡大したことから、651グラム(同6.6%増)と前年同月をかなりの程度上回った(総務省「家計調査」)。

4 10月の推定期末在庫は、20万4188トン(同6.7%減)と前年同月をかなりの程度下回った。このうち輸入品は、18万4855トン(同7.0%減)と前年同月をかなりの程度下回った(図9)。

 
 推定出回り量は16万1335トン(同0.5%減)と前年同月をわずかに下回った(図10)。このうち、国産品は8万388トン(同1.4%増)と前年同月をわずかに上回った一方、輸入品は8万946トン(同2.4%減)と前年同月をわずかに下回った。

 
(畜産振興部 福寿 悠星)