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海外の需給動向【飼料穀物/トウモロコシ】 畜産の情報  2021年3月号

2020/21年度の世界のトウモロコシ期末在庫量、前月予測からわずかに下方修正し、前年度比6.3%減

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2021年1月12日、米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は、2020/21年度の世界のトウモロコシ需給予測値を更新した(表15)。

 
 これによると、2020/21年度の世界のトウモロコシ生産量は11億3389万トン(前年度比1.6%増、前月比0.8%減)へわずかに下方修正された。国別に見ると、米国では単収などの減少により824万トン、アルゼンチンとブラジルではラニーニャ現象による乾燥気候の影響で単収が下方修正されたため、それぞれ150万トン、100万トン下方修正された。しかし、米国(3億6025万トン、前年度比4.1%増)およびブラジル(1億900万トン、同6.9%増)で前年度の生産量を上回ることから、依然として記録的な生産量となることが見込まれている。
 輸出量は、世界全体で1億8363万トン(前年度比8.0%増、前月比1.3%減)へわずかに下方修正された。国別に見ると、米国で生産量の下方修正などにより254万トン下方修正された。輸入量は、世界全体で1億7628万トン(同6.7%増、同1.8%減)へわずかに下方修正された。国・地域別に見ると、アフリカ豚熱からの回復が進み、飼料向け需要が増加し、トウモロコシの国内価格が上昇している中国で100万トン上方修正されたが、EUやメキシコなどで下方修正された。
 消費量は、世界全体で11億5306万トン(同1.7%増、同0.4%減)へわずかに下方修正され、生産量を1917万トン上回ることとなった。国別に見ると、中国で輸入量の増加に伴い150万トン上方修正されたが、米国で381万トン下方修正された。
 期末在庫は、世界全体で513万トン下方修正された結果、2億8383万トン(同6.3%減、同1.8%減)と見込まれている。国別に見ると、中国で17万トン上方修正されたが、減産する米国で381万トン、ブラジルで100万トン下方修正された。