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海外の需給動向【飼料穀物/米国】 畜産の情報  2021年4月号

2020/21年度の米国トウモロコシ期末在庫率、10.3%と2013/14年度以来の低水準

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 2021年2月9日、USDA/WAOBは、2020/21年度(9月〜翌8月)の米国の主要農作物需給予測値を更新した。このうち、米国のトウモロコシ需給見通しは、次の通りである(表20)。

 
 国内生産量は前回と変わらず、141億8200万ブッシェル(3億6024万トン(注)、前年度比4.1%増、前月同)と予測された。
 国内消費量も前回と変わらず、飼料など向けが前年比4.3%減となる一方、食品・種子・その他工業向け(エタノール向けを含む)が同1.5%増となり、全体では120億2500万ブッシェル(3億545万トン、同1.3%減、前月同)と予測された。
 輸出量は、中国向けの輸出量が増える見込みであることから、26億ブッシェル(6604万トン、同46.2%増、前月比2.0%増)へわずかに上方修正され、記録的な輸出量を見込んでいる。
 期末在庫は、輸出量が上方修正されたことから、15億200万ブッシェル(3815万トン、同21.7%減、同3.2%減)へやや下方修正された。その結果、期末在庫率(総消費量に対する期末在庫量)は10.3%(同3.4ポイント減、同0.3ポイント減)へ下方修正され、干ばつの影響により生産量が大幅に減少したことで期末在庫率が1桁まで低下した2013/14年度以来の低水準となる見通しである。
 また、生産者平均販売価格は、期末在庫のさらなる下方修正が主な要因となって、前月より0.1米ドル高い1ブッシェル当たり4.30米ドル(460円。1キログラム当たり18.1円:1米ドル=107円)と予測された。

(注) 1ブッシェルを約25.401キログラムとして農畜産業振興機構が換算。
(調査情報部  荒川 侑子)