(1)はっ酵乳
令和元年度のはっ酵乳の全国生産量は、前年度より2.7%減少し126万4391キロリットルとなった(図1)。
本調査で回答のあった企業のはっ酵乳の生産量は、前年度よりも7.5%減少し、92万8344キロリットル(カバー率:73.4%)となった。
はっ酵乳の生産割合を商品タイプ別
(注5)で見ると、「プレーン」は28.9%(前年度比1.8ポイント増)となった一方で、「ハード」は18.5%(同2.4ポイント減)となった。「ソフト」と「ドリンク」は、前年度とほぼ同じ割合となった(図2)。
生産割合を乳業区分別に見ると、構成比は乳業系が87.8%、非乳業系が12.2%となっており、前年度より乳業系がわずかに増加した(図3)。
(注5)はっ酵乳の商品タイプを次の通り分類した。
(1)プレーン:糖類や果実などの乳成分以外のものを一切含まないもの
(2)ハード:糖類やペクチンなどの安定剤を添加したもの
(3)ソフト:果肉や果物を含むもの
(4)ドリンク:液状で飲料タイプのもの
(5)フローズンなど:冷凍されたもの、その他のもの
(2)乳飲料
元年度の乳飲料の全国生産量は前年度より1.7%増加し、113万9653キロリットルとなった(図4)。
本調査で回答のあった企業の乳飲料の生産量は、前年度よりも3.9%増加し、81万8190キロリットル(カバー率:71.8%)となった。
ア 色物乳飲料
回答のあった企業の元年度の色物乳飲料生産割合を商品タイプ別に見ると、「コーヒー」は82.7%(前年度比2.6ポイント減)、「フルーツ」は6.2%(同0.3ポイント増)、「その他」は11.0%(同2.2ポイント増)となった(図5)。
生産割合を乳業類型別に見ると、大手3社が59.6%(前年度比5.1ポイント減)、農協プラント系が15.0%(同0.4ポイント増)、中小系が25.4%(同4.7ポイント増)となった(図6)。
イ 白物乳飲料
回答のあった企業の元年度の白物乳飲料生産割合を乳業類型別に見ると、構成比は大手3社が47.7%(前年度比7.3ポイント減)、農協プラント系が15.9%(同2.3ポイント増)、中小系が36.4%(同5.0ポイント増)となった(図7)。
(3)加工乳
元年度の加工乳の全国生産量は、12万5949キロリットルと26.0%の増加となった(図8)。
本調査で回答のあった企業の加工乳の生産量は、カバー率が高まったこともあり、前年度より59.4%増加し、8万6407キロリットル(カバー率:68.4%)となった。
加工乳の生産割合を商品タイプ
(注6)別に見ると、「低脂肪」が30.6%(前年度比19.8ポイント減)、「普通脂肪」が50.0%(同28.2ポイント増)、「濃厚」が19.4%(同8.4ポイント減)となった(図9)。
生産割合を乳業類型別に見ると、地域展開が中心となる中小系が68.3%と前年度から大幅に増加する一方で、農協プラント系は17.0%と大幅に減少した(図10)。
(注6)加工乳の商品タイプを乳脂肪率により次の通り分類した。
(1)低脂肪:1.5%以下
(2)普通脂肪:1.5%~3.8%未満
(3)濃厚:3.8%以上