1 令和3年5月の豚肉生産量は、7万2872トン(前年同月比2.2%増)と前年同月をわずかに上回った(図6)。
なお、過去5カ年の5月の平均生産量との比較では、1.5%減とわずかに下回る結果となった。
2 5月の輸入量は、冷蔵品は、前年同月の輸入量が北米の現地工場の稼働停止の影響により少なかったことなどから、3万4508トン(同3.1%増)と前年同月をやや上回った(図7)。冷凍品は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による外食需要の減少に加え、アジア諸国を中心とした旺盛な買い付けや北米およびEU諸国の国内需要の増加による現地価格の高騰などから、3万6676トン(同20.9%減)と前年同月を大幅に下回った(図8)。この結果、全体では7万1194トン(同10.9%減)と前年同月をかなりの程度下回った。
なお、過去5カ年の5月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は10.5%増とかなりの程度上回った一方、冷凍品は21.1%減と大幅に下回る結果となった。
3 5月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、656グラム(同4.0%減)と前年同月をやや下回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の5月の平均消費量との比較では、9.9%増とかなりの程度上回る結果となった。
4 5月の推定期末在庫は、18万5475トン(同21.3%減)と前年同月を大幅に下回った。このうち、輸入品は、15万9623トン(同25.7%減)と前年同月を大幅に下回った(図9)。
推定出回り量は14万3136トン(同2.7%増)と前年同月をわずかに上回った(図10)。このうち、国産品は7万2522トン(同1.4%減)と前年同月をわずかに下回った一方、輸入品は7万0614トン(同7.3%増)と前年同月をかなりの程度上回った。
(畜産振興部 田中 美宇)