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海外の需給動向【飼料穀物/世界】 畜産の情報  2021年8月号

2021/22年度の世界のトウモロコシ生産量、前年度からやや増加する見込み

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 米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は2021年6月10日、2021/22年度の世界のトウモロコシ需給予測値を更新した(表15)。
 これによると、世界のトウモロコシ生産量は前回と変わらず、11億8985万トン(前年度比5.8%増)と予測された。国別に見るとブラジル(同19.8%増)およびウクライナ(同23.8%増)では記録的な生産増が予測され、米国(同5.7%増)、アルゼンチン(同8.5%増)および中国(同2.8%増)でも過去最高水準に近い生産が見込まれている。
 輸出量も前回と変わらず、1億9747万トン(同5.6%増)と予測された。国別に見るとブラジル(同30.3%増)とウクライナ(同32.6%増)で大幅な増加が見込まれるものの、米国(同14.0%減)はこれら輸出国との競合により減少が見込まれている。
 輸入量も前回と変わらず、1億8951万トン(同3.0%増)と予測された。国別に見ると、主要輸入国である中国の輸入量は2600万トンと前年度から変わらないものの、引き続き高水準での推移が見込まれている。
 消費量は4万トン下方修正されて、11億8104万トン(同2.7%増)と予測されたものの、消費大国であるブラジル(同5.8%増)、米国(同1.2%増)および中国(同1.7%増)などで増加が見込まれている。
 期末在庫は、2020/21年度の期末在庫の下方修正に伴い、前月から1.0%減の2億8941万トン(同3.1%増)と見込まれている。

 
(調査情報部 荒川 侑子)