USDA/WAOBは2021年7月12日、2021/22年度(9月〜翌8月)の米国の主要農作物需給予測値を更新した。このうち、同国のトウモロコシ需給見通しは次の通りである(表15)。
生産量は作付面積の増加を受けて151億6500万ブッシェル(3億8521万トン
(注)、前年度比6.9%増)と予測されており、これまでの統計で最も生産量の多かった2016/17年度の151億4800万ブッシェル(3億8477万トン)をわずかに上回る水準となっている。
消費量は飼料など向けの需要がわずかに上方修正され、全体では123億4000万ブッシェル(3億1345万トン、同1.2%増)と予測された。
輸出量は生産量の増加に伴い上方修正されたものの、25億ブッシェル(6350万トン、同12.3%減)と記録的な輸出量となった前年度からかなり大きく減少すると予測された。期末在庫は、国内消費量が増加するものの、作付面積の増加を受けた生産量の増加が上回ることに伴い、前月から5.5%増の14億3200万ブッシェル(3637万トン、同32.3%増)と予測された。その結果、期末在庫率(総消費量に対する期末在庫量)は前月から0.4ポイント増の9.6%(同2.4ポイント増)となった。
また、生産者平均販売価格はわずかに下方修正され、1ブッシェル当たり5.60米ドル(616円。1キログラム当たり24.3円)と予測された。
(注)1ブッシェルを約25.401キログラムとして農畜産業振興機構が換算。
(調査情報部 水野 崇)