1 令和3年7月の豚肉生産量は、7万1419トン(前年同月比3.4%減)と前年同月をやや下回った(図6)。
なお、過去5カ年の7月の平均生産量との比較では、1.6%増とわずかに上回る結果となった。
2 7月の輸入量は、冷蔵品は、前年同月の輸入量が北米の現地工場の稼働停止の影響による現地価格の高騰などで少なかったことに加え、国内における内食需要が堅調なことなどから、3万5379トン(同2.1%増)と前年同月をわずかに上回った(図7)。冷凍品は、外食需要の減少に加え、アジア諸国を中心とした旺盛な買い付けや北米およびEU諸国の国内需要の増加による現地価格の高騰などから、3万9228トン(同2.8%減)と前年同月をわずかに下回った(図8)。この結果、全体では7万4607トン(同0.5%減)と前年同月をわずかに下回った。
なお、過去5カ年の7月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は9.9%増とかなりの程度上回った一方、冷凍品は10.0%減とかなりの程度下回る結果となった。
3 7月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、608グラム(同2.8%減)と前年同月をわずかに下回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の7月の平均消費量との比較では、5.3%増とやや上回る結果となった。
4 7月の推定期末在庫は、18万4569トン(同18.1%減)と前年同月を大幅に下回った。このうち、輸入品は、16万643トン(同21.3%減)と前年同月を大幅に下回った(図9)。
推定出回り量は14万9081トン(同5.9%減)と前年同月をやや下回った(図10)。このうち、国産品は7万2678トン(同4.0%減)とやや、輸入品は7万6403トン(同7.7%減)とかなりの程度、いずれも前年同月を下回った。
(畜産振興部 田中 美宇)