1 令和3年8月の豚肉生産量は、7万1268トン(前年同月比4.5%増)と前年同月をやや上回った(図6)。
なお、過去5カ年の8月の平均生産量との比較では、2.5%増とわずかに上回る結果となった。
2 8月の輸入量は、冷蔵品は、前年同月の輸入量が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で北米工場の作業効率が低下したことにより少なかったことに加え、国内における内食需要が堅調なことなどから、3万4030トン(同8.8%増)と前年同月をかなりの程度上回った(図7)。冷凍品は、国内在庫が高い水準であったことなどにより前年の輸入量が少なかったことに加え、中国の買い付けが弱まったことにより相場が下がった欧州産の輸入量が増えていることなどから、4万4109トン(同18.7%増)と前年同月を大幅に上回った(図8)。この結果、全体では7万8140トン(同14.2%増)と前年同月をかなり大きく上回った。
なお、過去5カ年の8月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は0.1%減と同水準となった一方、冷凍品は2.5%増とわずかに上回る結果となった。
3 8月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、647グラム(同4.5%増)と前年同月をやや上回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の8月の平均消費量との比較では、14.1%増とかなり大きく上回る結果となった。
4 8月の推定期末在庫は、18万8461トン(同14.7%減)と前年同月をかなり大きく下回った。このうち、輸入品は、16万5573トン(同17.4%減)と前年同月を大幅に下回った(図9)。
推定出回り量は14万5399トン(同3.0%増)と前年同月をやや上回った(図10)。このうち、国産品は7万3210トン(同1.7%増)とわずかに、輸入品は7万2189トン(同4.4%増)とやや、いずれも前年同月を上回った。
(畜産振興部 田中 美宇)