1 令和3年9月の豚肉生産量は、7万5182トン(前年同月比4.6%増)と前年同月をやや上回った(図1)。
なお、過去5カ年の9月の平均生産量との比較では、6.8%増とかなりの程度上回る結果となった。
2 9月の輸入量は、冷蔵品は、国内における内食需要が堅調なことなどから、3万5436トン(同8.8%増)と前年同月をかなりの程度上回った(図2)。冷凍品は、国内在庫が高い水準であったことなどにより前年の輸入量が少なかったことに加え、中国の買い付けが弱まったことにより相場が下がった欧州産の輸入量が増えていることなどから、3万8776トン(同18.0%増)と前年同月を大幅に上回った(図3)。この結果、全体では7万4211トン(同13.4%増)と前年同月をかなり大きく上回った。
なお、過去5カ年の9月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は13.7%増とかなり大きく上回った一方、冷凍品は4.0%減とやや下回る結果となった。
3 9月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、645グラム(同7.5%増)と前年同月をかなりの程度上回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の9月の平均消費量との比較では、12.0%増とかなり大きく上回る結果となった。
4 9月の推定期末在庫は、18万7419トン(同12.0%減)と前年同月をかなり大きく下回った。このうち、輸入品は、16万5491トン(同14.4%減)と前年同月をかなり大きく下回った(図4)。
推定出回り量は15万310トン(同3.7%増)と前年同月をやや上回った(図5)。このうち、国産品は7万6016トン(同5.0%増)とやや、輸入品は7万4293トン(同2.4%増)とわずかに、いずれも前年同月を上回った。
(畜産振興部 田中 美宇)