1 令和3年10月の豚肉生産量は、7万6972トン(前年同月比4.0%減)と前年同月をやや下回った(図1)。
なお、過去5カ年の10月の平均生産量との比較では、2.1%減とわずかに下回る結果となった。
2 10月の輸入量は、冷蔵品は、北米における現地価格の高止まりの影響などから、3万3529トン(同4.4%減)と前年同月をやや下回った(図2)。冷凍品は、国内在庫が高い水準であったことなどにより前年の輸入量が少なかったことに加え、中国の買い付けが弱まったことにより相場が下がった欧州産の輸入量が増えていることなどから、4万4348トン(同18.7%増)と前年同月を大幅に上回った(図3)。この結果、全体では7万7876トン(同7.5%増)と前年同月をかなりの程度上回った。
なお、過去5カ年の10月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は0.9%減とわずかに下回った一方、冷凍品は1.1%増とわずかに上回る結果となった。
3 10月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、667グラム(同2.4%増)と前年同月をわずかに上回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の10月の平均消費量との比較では、7.7%増とかなりの程度上回る結果となった。
4 10月の推定期末在庫は、18万 2807トン(同10.5%減)と前年同月をかなりの程度下回った。このうち、輸入品は、16万1448トン(同12.7%減)と前年同月をかなり大きく下回った(図4)。
推定出回り量は15万9236トン(同1.3%減)と前年同月をわずかに下回った(図5)。このうち、国産品は7万 7317トン(同3.8%減)と前年同月をやや下回った一方、輸入品は8万 1919トン(同1.2%増)と前年同月をわずかに上回った。
(畜産振興部 田中 美宇)