1 令和3年10月の鶏肉生産量は、14万6818トン(前年同月比0.1%減)と前年同月並みとなった(図1)。
なお、過去5カ年の10月の平均生産量との比較では、好調な需要を背景に、4.9%増とやや上回る結果となった。
2 10月の輸入量は、タイにおける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響によりタイ産の輸入量が減少した一方、ブラジル産および米国産の輸入量が増加したことから、5万1212トン(同6.9%増)と前年同月をかなりの程度上回った(図2)。
なお、過去5カ年の10月の平均輸入量との比較では、2.2%減とわずかに下回る結果となった。
3 10月の鶏肉の家計消費量(全国1人当たり)は、532グラム(同1.7%増)と前年同月をわずかに上回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の10月の平均消費量との比較では、7.1%増とかなりの程度上回る結果となった。
4 10月の推定期末在庫は、14万2877トン(同11.2%減)と前年同月をかなり大きく下回った(図3)。このうち、輸入品は10万8208トン(同19.3%減)と前年同月を大幅に下回った。
推定出回り量は、19万6510トン(同1.8%減)と前年同月をわずかに下回った(図4)。このうち、国産品は14万5922トン(同1.3%減)とわずかに、輸入品は5万588トン(同3.1%減)とやや、いずれも前年同月を下回った。
(畜産振興部 前田 絵梨)