米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は2021年11月9日、2021/22年度の世界のトウモロコシ需給予測値を更新した(表)。
これによると、世界のトウモロコシ生産量は、12億462万トン(前年度比7.6%増、前月比0.5%増)と前月からわずかに増加すると見込まれている。国別に見ると、米国は単収の増加などにより110万トン、アルゼンチンは作付面積の増加などにより150万トン上方修正された。
輸出量は、世界全体で2億347万トン(同15.2%増、同0.8%増)と前月からわずかに増加すると見込まれている。国別に見ると、増産予測のアルゼンチンで100万トン上方修正された。
輸入量は、世界全体で1億8342万トン(同2.2%減、同0.2%減)と前月並みが見込まれている。主要輸入国である中国は2600万トンと前月から変わらず、引き続き高水準が見込まれている。
消費量は、世界全体で11億9207万トン(同5.2%増、同0.5%増)と前月からわずかに増加すると見込まれている。国別に見ると、エタノール向けの需要が増加する米国で127万トン上方修正された。
期末在庫は、増産見込みを背景に前月から0.9%増の3億442万トン(同4.3%増)と19/20年度に近い水準が見込まれている。
(調査情報部 水野 崇)