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海外の需給動向【飼料穀物/米国】 畜産の情報  2022年1月号

2021/22年度の米国トウモロコシ生産量、前月比で増加見込み

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 USDA/WAOBは2021年11月9日、2021/22年度(9月〜翌8月)の米国の主要農作物需給予測値を更新した。このうち、同国のトウモロコシ需給見通しは次の通りである(表)。

 
 生産量は、単収の上方修正を受けて、150億6200万ブッシェル(3億8259万トン(注)、前年度比6.7%増、前月比0.3%増)と見込まれている。前年度からかなりの程度増加する見込みであり、これまでの統計で最も生産量の多かった16/17年度の151億4800万ブッシェル(3億8477万トン)に近い水準となっている。
 消費量は、エタノール向けが前月から5000万ブッシェル上方修正されたことから、全体では123億3000万ブッシェル(3億1319万トン、同2.2%増、同0.4%増)とわずかに上方修正された。
 輸出量は、アルゼンチンやEUなどの主産国で輸出量の上方修正があるものの、25億ブッシェル(6350万トン、同9.2%減、前月同)と前月並みとされ、依然として記録的な輸出量となった前年度からかなりの程度の減少が見込まれている。
 期末在庫は、14億8300万ブッシェル(3792万トン、同20.8%増、同0.5%減)と前月からわずかに下方修正された結果、期末在庫率(総消費量に対する期末在庫量)は10.1%(同1.8ポイント増、前月並み)と前月から引き続き10%台を保った。
 また、生産者平均販売価格は、前月と同じ1ブッシェル当たり5.45米ドル(627円。1キログラム当たり24.7円)と据え置かれている。

(注)1ブッシェルを約25.401キログラムとして農畜産業振興機構が換算。

(調査情報部 水野 崇)