1 令和3年11月の豚肉生産量は、8万2305トン(前年同月比3.7%増)と前年同月をやや上回った(図1)
なお、過去5カ年の11月の平均生産量との比較では、2.9%増とわずかに上回る結果となった。
2 11月の輸入量は、冷蔵品は、北米における現地価格の高止まりの影響などから、3万4128トン(同11.4%減)と前年同月をかなり大きく下回った(図2)。冷凍品は、国内在庫が高い水準であったことなどにより前年の輸入量が少なかったことに加え、中国の買い付けが弱まったことにより相場が下がった欧州産の輸入量が増えていることなどから、4万4333トン(同38.7%増)と前年同月を大幅に上回った(図3)。この結果、全体では7万8461トン(同11.3%増)と前年同月をかなり大きく上回った。
なお、過去5カ年の11月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は8.0%減とかなりの程度下回った一方、冷凍品は4.3%増とやや上回る結果となった。
3 11月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、628グラム(同3.8%減)と前年同月をやや下回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の11月の平均消費量との比較では、2.3%増とわずかに上回る結果となった。
4 11月の推定期末在庫は、17万6355トン(同9.6%減)と前年同月をかなりの程度下回った。このうち、輸入品は、15万4751トン(同11.9%減)と前年同月をかなり大きく下回った(図4)。
推定出回り量は16万7066トン(同5.1%増)と前年同月をやや上回った(図5)。このうち、国産品は8万1908トン(同3.4%増)とやや、輸入品は8万5158トン(同6.7%増)とかなりの程度、いずれも前年同月を上回った。
(畜産振興部 田中 美宇)