1 令和3年11月の鶏肉生産量は、好調な需要を背景に、14万8012トン(前年同月比5.4%増)と前年同月をやや上回った(図1)。
なお、過去5カ年の11月の平均生産量との比較では、7.6%増とかなりの程度上回る結果となった。
2 11月の輸入量は、タイにおける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響によりタイ産の輸入量が減少した一方、国内の輸入鶏肉在庫の減少などによりブラジル産の輸入量が増加したことなどから、5万7790トン(同27.5%増)と前年同月を大幅に上回った(図2)。
なお、過去5カ年の11月の平均輸入量との比較でも、17.4%増と大幅に上回る結果となった。
3 11月の鶏肉の家計消費量(全国1人当たり)は、524グラム(同2.9%増)と前年同月をわずかに上回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の11月の平均消費量との比較では、5.9%増とやや上回る結果となった。
4 11月の推定期末在庫は、14万8227トン(同6.0%減)と前年同月をかなりの程度下回った(図3)。このうち、輸入品は11万4671トン(同12.6%減)と前年同月をかなり大きく下回った。
推定出回り量は、20万452トン(同6.0%増)と前年同月をかなりの程度上回った(図4)。このうち、国産品は14万9125トン(同5.9%増)とやや、輸入品は5万1327トン(同6.5%増)とかなりの程度、いずれも前年同月を上回った。
(畜産振興部 前田 絵梨)