1 令和3年12月の豚肉生産量は、8万2143トン(前年同月比0.5%減)と前年同月をわずかに下回った(図1)。
なお、過去5カ年の12月の平均生産量との比較では、2.0%増とわずかに上回る結果となった。
2 12月の輸入量は、冷蔵品は、北米における現地価格の高止まりやカナダの洪水の影響などから、3万604トン(同16.9%減)と前年同月を大幅に下回った(図2)。冷凍品は、国内在庫が高い水準であったことなどにより前年の輸入量が少なかったことに加え、中国の買い付けが弱まったことにより相場が下がった欧州産の輸入量が増えたことなどから、4万3860トン(同26.7%増)と前年同月を大幅に上回った(図3)。この結果、全体では7万4466トン(同4.2%増)と前年同月をやや上回った。
なお、過去5カ年の12月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は12.7%減とかなり大きく下回った一方、冷凍品は10.6%増とかなりの程度上回る結果となった。
3 12月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、658グラム(同9.4%減)と前年同月をかなりの程度下回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の12月の平均消費量との比較では、1.0%増とわずかに上回る結果となった。
4 12月の推定期末在庫は、16万8588トン(同10.5%減)と前年同月をかなりの程度下回った。このうち、輸入品は、14万5676トン(同13.2%減)と前年同月をかなり大きく下回った(図4)。
推定出回り量は16万4218トン(同2.3%増)と前年同月をわずかに上回った(図5)。このうち、国産品は8万677トン(同0.8%減)と前年同月をわずかに下回った一方、輸入品は8万3541トン(同5.5%増)と前年同月をやや上回った。
(畜産振興部 田中 美宇)