1 令和3年12月の鶏肉生産量は、好調な需要を背景に、15万6924トン(前年同月比3.1%増)と前年同月をやや上回った(図1)。
なお、過去5カ年の12月の平均生産量との比較でも、5.1%増とやや上回る結果となった。
2 12月の輸入量は、タイ産の輸入量が回復してきたものの前年同月を下回る状況の中、国内の輸入鶏肉在庫の減少などによりブラジル産の輸入量が増加したことなどから、全体では6万671トン(同42.1%増)と前年同月を大幅に上回った(図2)。
なお、過去5カ年の12月の平均輸入量との比較でも、41.7%増と大幅に上回る結果となった。
3 12月の鶏肉の家計消費量(全国1人当たり)は、580グラム(同6.9%減)と前年同月をかなりの程度下回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の12月の平均消費量との比較では、1.3%増とわずかに上回る結果となった。
4 12月の推定期末在庫は、14万9901トン(同0.8%減)と前年同月をわずかに下回った(図3)。このうち、輸入品は11万4420トン(同7.9%減)と前年同月をかなりの程度下回った。
推定出回り量は、21万5921トン(同7.1%増)と前年同月をかなりの程度上回った(図4)。このうち、国産品は15万4999トン(同2.1%増)とわずかに、輸入品は6万922トン(同22.5%増)と大幅に、いずれも前年同月を上回った。
(畜産振興部 前田 絵梨)