1 令和4年1月の豚肉生産量は、7万9561トン(前年同月比1.0%増)と前年同月をわずかに上回った(図1)。
なお、過去5カ年の1月の平均生産量との比較では、1.0%増とわずかに上回る結果となった。
2 1月の輸入量は、冷蔵品は、カナダの洪水の影響による入船遅れなどから前月分の通関がずれ込んだことなどから、3万8925トン(同16.2%増)と前年同月を大幅に上回った(図2)。冷凍品は、国内在庫が高い水準であったことなどにより前年の輸入量が少なかったことに加え、中国の買い付けが弱まったことにより相場が下がった欧州産の輸入量が増加したことなどから、4万3590トン(同31.6%増)と前年同月を大幅に上回った(図3)。この結果、全体では8万2518トン(同23.9%増)と前年同月を大幅に上回った。
なお、過去5カ年の1月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は21.0%増と大幅に、冷凍品は14.9%増とかなり大きく、いずれも上回る結果となった。
3 1月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、659グラム(同2.7%減)と前年同月をわずかに下回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の1月の平均消費量との比較では、6.8%増とかなりの程度上回る結果となった。
4 1月の推定期末在庫は、17万7272トン(同2.9%減)と前年同月をわずかに下回った。このうち、輸入品は、15万4046トン(同3.8%減)と前年同月をやや下回った(図4)。
推定出回り量は15万3283トン(同1.5%増)と前年同月をわずかに上回った(図5)。このうち、国産品は7万9136トン(同3.2%増)と前年同月をやや上回った一方、輸入品は7万4148トン(同0.3%減)と前年同月並みとなった。
(畜産振興部 田中 美宇)