USDA/WAOBは2022年2月9日、21/22年度(9月〜翌8月)の米国の主要農作物需給予測値を更新した。このうち、同国のトウモロコシ需給見通しは次の通りである(表)。
生産量は、151億1500万ブッシェル(3億8394万トン
(注1)、前年度比7.1%増)と前月対比で据え置かれた。引き続き、前年度からかなりの程度増加が見込まれており、これまでの統計で最も生産量の多かった16/17年度の151億4800万ブッシェル(3億8477万トン)に近い水準となっている。
消費量は、124億1000万ブッシェル(3億1523万トン、同2.8%増)と前月対比で据え置かれ、引き続き、エタノール向け需要の増加(同5.9%増)が消費をけん引すると見込まれている。
輸出量は、24億2500万ブッシェル(6160万トン、同11.9%減)と前月対比で据え置かれた。記録的な輸出量となった前年度からかなり大きな減少が見込まれている。
期末在庫は、需要量と供給量がいずれも前月対比で据え置かれたことで、同じく15億4000万ブッシェル(3911万トン、同24.7%増)と事前の業界予想をやや上回る結果となった。
この結果、期末在庫率(総消費量に対する期末在庫量)は10.4%(同2.1ポイント増)とされ、引き続き10%台を維持している。
また、生産者平均販売価格も、1ブッシェル当たり5.45米ドル(635円。1キログラム当たり25円:1米ドル=116.55円
(注2))と前月対比で据え置かれた。
(注1)1ブッシェルを約25.401キログラムとして農畜産業振興機構が換算。
(注2)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2022年2月末TTS相場。
(調査情報部 横田 徹)